ですから、エルサレムでいっぱいになった福音が、ユダヤとサマリヤに広がっていった様子が、8章に出てきます。ピリポは、サマリヤ伝道をし、そして、海岸線のガザに下る道の方に、そこから、アゾトにそして、海岸線沿いに、カイザリヤに行きました。9章の31節では、ユダヤ、ガリラヤとサマリヤの全土に教会が築き上げられていったと書かれています。
そして、その後、10章から、カイザリヤでの、異邦人伝道が始まり、13章から、パウロの国外宣教、地の果て伝道が始まっていきます。
そうすると、1章8節のエルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てまでという、宣教の成就が、使徒の働きに書かれているということがわかります。
そして、使徒の働きの最後のところで、パウロは、ローマに到達します。エルサレムからはるばる、当時の世界のローマ帝国の首都まで来たのです。ところが、パウロは、ローマ人への手紙の、15:23のところで、さらに、ローマより遠い、イスパニアを目ざしていたことがわかります。イスパニアは、当時の世界の果て、スペインだったのです。まさに、地の果てを、ヨーロッパの西の果てを、彼が目指していたのがわかります。
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