
三浦綾子さんの生き方というのは、どこまでも真実なんですね。
三浦綾子さんは、戦前、先生をしていたそうです。
教師として、生徒たちに、一生懸命、厳しくではありましたが、
心から、真剣に子供たちを教えていたのだそうです。
それが、戦争に負けて、天皇は神ではなくなり、教科書に
墨で、いろんな部分を、黒く染めなくてはならなくなった。
今まで真剣に教えていたことが、間違いであったことを認めなければならなくなった。
その時、綾子先生は、本当に生徒たちにすまないという思いと、
大変な、虚無感に襲われたのだそうです。
同時に、カリエスという当時の重病の発症で、自暴自棄になり、
自殺をしようとしていた。
そのような、綾子さんが、天地万物を造られた愛なる真の神を知って、
救われた後、また、苦しみを通らされますが、三浦光世さんとの
奇跡的な出会いに至るのです。
何年も綾子さんが病気が治るのを待って、光世さんは綾子さんと結婚します。
忍耐深く待った光世さんは、真実でしたが、綾子さんも、光世さんに対して
神に対する感謝の心を持って、真実を尽くすのですね。戦前の子供達に接した時に
誠心誠意、真実を尽くしたように、今度は、本当のキリストの愛なる神にあって、
光世さんと、周りの人々に、真実を尽くすのです。
自伝小説の「道ありき」には、そんな彼らの生き方が、書かれてあります。
そして、三浦綾子さんの小説には、彼女の、どこまでも真実な心の思いが、
表現されています。
それが、たくさんの人々に感動を与えてきたのだと私は思います。
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